2022年5月4日の記事。
揺らぐ人材立国(3)かい離する理念と現場
指導要領、脱「ゆとり」で膨張(教育岩盤)
2022/05/04 日本経済新聞
「授業は英語で行うことを基本とする」。
2021年春に実施された中学校の英語の学習指導要領にこんな一文が加わった。実践的な英語力を早くから育てる狙いだが、東京都内の公立中の50代の女性教師は「現実離れしている」とあきれる。
小中高校などで学ぶ内容を定めた指導要領は1947年以降、教育の専門家らでつくる審議会の議論をもとに約10年ごとに改訂を重ねるとのこと。
その学習指導要領に、最近、次のような項目が加えられたという。
- 授業は 英語で行うことを基本とする(2021年春に実施された中学校の英語の学習指導要領)
- 「情報 」の授業で プログラム作成を必修(高校は22年春から)
韓国では日本より20年早い1997年に小学校で教科として英語が導入され、英国では2014年から5歳児にプログラミング教育を受けさせているらしい。
この韓国と英国の方法が本当に正しいのかはよく分からないけど、世界の潮流として「英語」「プログラミング」を早期教育の中に組み込んでいくという流れはあるようだ。
その世界的な方向に沿った学習指導要領の改訂(英語、プログラミング)なのだろうけど、それをこなすだけの体制がまだ日本には整っていないのだとしたら、その状態で推し進めようとしても絵に描いた餅になるのは目に見えている。
この記事を読んで、「ゆとり教育」を思い出した。
「ゆとり教育」も学習指導要領の改訂に端を発した、ある意味では後世に多大な影響を残した騒動だった気がする。
ゆとり教育とは?
ゆとり世代とはいつからいつまで?
2002年度の学習指導要領改訂では、小中学校の学習内容のうち 3割を削減し、その分を高校での指導に回すこととなりました。またこの年から土日は休みになり「 完全学校週5日制」となりました。
大幅な学習内容の削減や休みの増加が、「ゆとり」の印象を強めたのか、メディアがこの教育を受けた世代について「ゆとり世代」と呼び始めました。その影響で、この年代に教育を受けた世代をゆとり世代だと考える人が一般的に多いようです。
ゆとり世代は「1987~2003年生まれの世代」とのこと。
2022年現在では、19歳~35歳までの人を指す。
別に「詰め込み教育」を是とするわけではないけど、学習は「知識」や「反復練習」が物を言う分野でもあるので、どこかでは自分を追い込んで学習していくことも必要な気がする。そのような訓練をすることによって知識や物の考え方が鍛錬されていく。
ただ、「自分が興味のない分野」を学習するのか、「自分が興味のある分野」を学習するのかでも全く違うのも確か。
子供の頃は「 学習の仕方 」を自分に徹底的に叩き込み、そして大人になってその時の経験を最大限生かしながら「自分が興味のある分野 」での学習を生涯継続していく。
このようは生き方が、私にとっては一つの理想かな。。