知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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㉕セミリタイアについての基本的な考え方:メーカー中途採用への応募(上司に退職を伝える)

 

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退職通告

 
その当時勤めていた会社では期末面談というものがあって、その面談のたびに私の直属の上司であるN氏から「〇〇さんは将来的にどの方向に進むことを考えていますか?」と今後のキャリアのことを質問されていた。
もしその会社の中に私が目指したいと思える目標があるのなら、そもそも転職活動なんてしない。そのような状態だったから「今、考えているところです」と答えるしかなかった。
 
私はそれを利用することにした。
 
「今後のキャリアのことで相談があります」
 
とN氏にメールを送った。
 
 
 
その日は、当時開発に関わっていた開発機種の重要なステップ会議があった。
その当時の私を非常に苦しめていた開発機種である。私は、そのそのステップ会議の後にN氏との打ち合わせの時間を設定し、同時に空いている会議室を予約した。
 
そのステップ会議は想像したように非常に厳しいものだった。
それでも何とかやり過ごし、ひどく精神的に消耗しながら居室に戻ってくる。私が設定したN氏との打ち合わせには30分ほど時間があった。居室でN氏と顔を合わせているのも何だか気まずかったので、私は少し早めに席を立って建物の中を歩いた。歩きながら消耗した心を落ち着かせ、そして上司に対する退職通告について自分なりのシミュレーションをしていた。変に回りくどい言い方をするよりも、始めに結論を言ったほうがいいだろう。そんな簡単な段取りを自分の頭の中で組む。
 
 
 
打ち合わせの5分前に、私は会議室に向かった。N氏はまだ来ていなかった。そして打ち合わせの時間を数分過ぎたところでN氏がやってきた。
 
N氏はノートパソコンを開き、いつもの期末面談をするような準備をして私の方を見る。
 
 
 
私は、口を開いた。
 
非常に言いにくいのですが・・・、退職いたします。退職日は8月末日。退職日前に有休を消化するので、最終出社日は夏休み前とさせてください」
 
「え?」
 
N氏は驚いた顔をした。そして少しして、
 
「そうですか。そう来ましたか・・・。〇〇さん(私)は、開発から研究部門に異動することを希望するのかとも思ったのですが、転職ですか・・・」
 
と穏やかな顔をして言った。
 
 
 
N氏自身も40歳を過ぎてその会社に転職してきた人だったので転職に対する悪いイメージは特にもっていなかったのだろう。私の退職、転職に対しては特に抵抗されることも無かった
 
「〇〇室長に報告するので、結果は少し待ってもらえますか?」
 
N氏のその言葉をもって、その打ち合わせは終わった。
 
 
 
 

退職について

 
後日、N氏から私の退職について〇〇室長の了承を得られたという連絡が来た。
 
これで正式に私が会社を辞めることが決定した。
 
 
 
一時期は本当に苦しくて毎日「 会社を辞めたい、たとえ今日会社を辞めることになっても構わない」と思いながら出社していた時期もあったけど、最後は本当にあっけなくその会社を辞めることが出来たことに我ながら驚いていた。
 
 
 
私の退職予定日は2018年8月31日(金)。
その年の8月は13日~17日が夏休みとなっていたので、私の最終出社日は8月10日(金)となった。
結局2か月ほど余っていた有休は2週間(10日)しか消化することが出来なくてその大部分を捨てることになってしまったけど、もはやどうしようもなかった。その2週間を使って、引っ越しと、新しい生活のための準備にあてることにした。
 
 
 

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