相続手続き
祖父は心不全で亡くなった。
家の駐車場の前で倒れているのを近所の人が発見し救急車を呼んだと聞いている。
死に対して予兆があったわけでもなかったのでその死は本当に突然だった。
それが突然だった分だけ、父は同じように突然相続問題と向き合うことになった。その状態を傍目で見ていたので、私はできるだけ準備をしておこうと思っていた。それは実務上の準備でもあるし、心の準備でも。
相続税の計算方法については先日色々と調べた。
次は、実際の相続の手続きについて整理してみようと思う。
簡単に整理すると次のようになるだろうか。
・7日以内
・死亡届の提出
・14日以内
・年金受給停止の手続き
・世帯主変更届
・健康保険手続き
・介護保険資格の喪失届
・公共料金等の名義変更
・3か月以内
・相続放棄または限定承認
・4か月以内
・故人の所得税の準確定申告
・10カ月以内
・遺産分割協議書の作成
・預貯金・有価証券等の名義変更
・不動産の名義変更
・相続税の申告
大きく分けると、役所への届け出が14日以内、財産の名義変更、相続税申告が10カ月以内といったところか。
2週間のうちは各種届け出でどたばたし、それからの10カ月で財産名義変更を順次していく。それこそ半年くらいかかるような長い作業になるのか。
相続放棄
3か月以内であれば「相続放棄」という選択肢も選べる。
相続放棄または限定承認
相続するかどうか、受け取る側にも選択の権利があります。
ただし、3ヶ月以内に何もしなければ自然に「財産も借金もすべて受け継ぐ」ことになってしまいます。
この場合のような相続に限定をつけず、権利も義務も承継することを「単純承認」といいます。
遺産相続の一切をせずに放棄することを「相続放棄」といい、プラスの資産のみを相続することを「限定承認」といいます。
故人に借金がたくさんあった場合で、放棄をしたいと思っても、期限を越えたら放棄ができなくなり大変なことになってしまいます。
正直、今の私は兄弟やほかの親族と親密な関係を築いているとは言いづらい。
父が亡くなった際に実家や親族と距離を置くために相続放棄という選択肢はあるのだろうか。
問題は、父がアパートを建てる際の借入金の連帯保証人に私がなってしまっているという点。そこは法律的にも関係から逃れることができない状態になっているので、ある意味ではその点で私の人生において人質を取られているようなもの。
正直言うと、私の人生においても他の誰かの連帯保証人にだけは絶対にならないと決めていた。たとえそれが実父だったとしても変わらなかった。ただ、アパートの債務については、そこからの収益で実家の費用(固定資産税を含む)を賄うという実際上の目的もあったので仕方なくハンコを押したのだ。
債務の連帯保証人という関係は切ることはできない。
そうであれば、遺産を相続し、その中でできるだけ私の望む方向に進めていくしかないのか。