知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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ワーキングメモリ

「頭が良い」って何?

 
時々、「もっと頭が良くなれば、この困難な問題も解決できるのだろうか?」なんてことを考えたりする。
でも、そもそも「頭が良い」ということはどういうことなのだろう。
 
世の中には非常に記憶力のよい人がいる。確かに記憶力の良さは「頭の良さ」の構成要因の一つのような気もするけど、おそらくそれだけでは足りない。サヴァン症候群のように非常に記憶力が良くても、世の中の重要な問題を解決することはできない。
 
 
  1. 知識を持っている。
  2. その知識をベースにして、複雑な操作をすることができる。
 
おそらくこの二つが重要なのだろう。
 
「知識を持っている」ということは、色々な事項のつながりを整理したうえで、記憶するということ。そして必要な情報を必要な時に取り出せるということ。
「複雑な操作をする」とは、記憶から引き出した知識を操作して、価値のあるアイデアや洞察を作り出すということ。
 
そんなことを漠然と考えたりしていた中、ある本の中で「ワーキングメモリ」という言葉に出会った。
 
 

ワーキングメモリ

 
ワーキングメモリとは「作業記憶」の基本的な認知スキルのことで、意識して情報を処理することらしい。*1
ある意味では脳の「指揮者」であり、脳の部位では前頭新皮質、海馬、偏桃体、前頂間溝、ブローカ野が関連する。
 
ワーキングメモリの主な機能は二つ。
  1. 優先順位をつけてから、情報を処理する。関係のないものは無視し、必要な情報から処理できるようにする
  2. 情報を利用して作業できるよう、保管する
 
 
日常生活では下記のような場面で活用される
  • 情報に優先順位をつける
  • 重要なものごとに集中する
  • ものごとをすばやく考える
  • 賢くリスクを冒す
  • 勉強をスムーズに進める
  • 個人的な判断をくだす
  • 新たな環境に適応する
  • モチベーションを維持し、長期目標を達成する
  • 切迫した状況でもポジティブでいられる
 
 
IQとの違いでいうと、IQとは、自分が知っていること。
いっぽうワーキングメモリとは、自分が知っていることを利用できること
 
 
 
 

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*1:「脳のワーキングメモリを鍛える!」トレーシー・アロウェイ 著