私はポートフォリオの一部として米国株や米国債を保有していて、それらからの配当や利金は基本的にはドルで入金される。
それらのドル資金は、米国株やドル建て債券へ再投資しようと考えているが、ある程度まとまった金額になるまで一時的に外貨建てMMF で運用している。
外貨建てMMFとは
外貨建てMMF (がいかだてエムエムエフ)
外貨建てMMFとは、外貨で運用される投資信託のひとつで、MMFは「Money Market Fund」の略です。主に米ドル建ての商品があります。格付が高い短期の国債や地方債、社債等で運用されるため、比較的安全性が高く、その通貨の金利水準が運用成績に反映されると考えられます。
ポイントは、 その通貨の金利水準が利率に反映されるということ。
ここ1、2年、米国債は非常に利率が高くなっていて、利下げが噂されている中でもまだ4.4~4.5%の利回り(10年債)を維持している。
米国債10年 利率
それもあり米ドル建ての外貨建てMMFは、利回り4.6~4.8%。
はっきり言ってしまえば、円建てでは考えられないくらい利回りが高い。
外貨建てMMF利回り(6/10時点)
また、外貨建てMMFは任意のタイミングで簡単に売買ができ、米ドルで米ドル建MMFを購入する場合や、米ドル建MMFから米ドルに戻す際に手数料はかからない。
私のような「余ったドル資金を一時的に預けておく」という目的にちょうど適していた。
外貨建てMMF売買履歴
次のような流れで外貨建てMMFの売買を行っている。
ドルで外貨建てMMFを購入して、売却時はドルとして受け取っており、間に円は介していない。
配当や利金が入金され次第買っていたので、結構細かく買っている。
- 2024年2月26日: $1,100 購入(売買時為替レート:151.36)
- 2024年3月1日: $200 購入(売買時為替レート:151.31)
- 2024年3月14日: $200 購入(売買時為替レート:148,68)
- 2024年4月5日: $100 購入(売買時為替レート:151.99)
- 2024年5月7日: $200 購入(売買時為替レート:155.11)
- 2024年5月10日: $400 購入(売買時為替レート:156.7)
- 2024年6月5日: $2216.46売却(売買時為替レート:154.3)
トータル$2,200購入し、$2,216.46で売却。
その間の利益(分配金)は$16.46。
円換算すると2,586円(為替レート157.11で計算)。
外貨建てMMFにかかる税金
分配金に対する税金は、配当と同じでその都度源泉徴収されている。
それ以外の税金としては、売却時に為替差益が発生していた場合はその為替差益にも課税される。
円が高いときに外貨建てMMFを購入して、円が安いときに外貨建てMMFを売却してしまうと、外貨決済・円貨決済を問わず「為替差益」が発生するのだ。
米国株購入用として、6月5日に保有していた外貨MMFをすべて売却したのだが、その際に「為替差益」が発生しておりその分の税金がかかっている。
- 為替差益:4,034円
- 徴収額:818円
この税金は外貨決済で取引に円を介さなくても徴税され、また、その税金はドルではなく「円」で支払う必要がある。
外貨建てMMFの損益の計算方法について教えてください。
外貨建てMMFの損益は、外貨決済・円貨決済を問わず、公示レートを用いて日本円に換算した取得金額と譲渡金額との差額で計算します。
計算式は以下のとおりです。
- 取得金額 = 取得時の外貨受渡金額 × 約定日のTTS
- 譲渡金額 = 売却時の外貨受渡金額 × 約定日のTTB
- 損益 = 譲渡金額 - 取得金額
投資結果まとめ
今回の外貨建てMMFの投資結果は下記になっている。
- 購入額:$2,200
- 売却額:$2216.46
- 徴税額:¥818
- 利回り(税引き前):0.74%
- 利回り(税引き後):0.51%
※為替レート157.11で計算
約3カ月しか預けていないので(しかも五月雨で購入)、この程度の利回りが出れば良しとしよう。