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【株式投資/企業分析】KDDI(24年3月期 第3四半期決算)

 

株価チャート

24年に入ってから株価は急騰し5,000円に到達。

しかし、ローソンの買収のニュースが流れた途端に売り戻されて現在は 4,400~4,600円 の間をもみ合っているような状況。

 

週足では緩やかな上昇を継続中。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

24年3月期 第3四半期決算

決算発表日:2024年2月2日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:2.0%
  • 営業利益:0.4%
  • 営業利益率:19.8%

 

増収増益。

ただし上げ幅はそれほど大きくない。

すでに巨額な利益を高い利益率で上げているような状態であり、それがコンスタントに継続している。

 

 

配当

  • 配当金:140円
  • 株価(3/11):4,575円
  • 一株利益:320.35円
  • 配当利回り:3.0%
  • 配当性向:43.7%

 

配当利回り3%。現在の市場状況では、これでも高い方の部類に入るか。
配当性向は43%とそれほど高くは無く、配当原資的にはまだ問題は無さそう。

 

 

通期業績予想

 

営業利益

  • 通期予想:10,800億円
  • 第3四半期実績:8,478億円
  • 進捗率:78.5%

 

通期予想では営業利益は前年度から0.2%増の1.08兆円を予想している。

第3四半期時点の進捗率は 78%であり、それなりに結果は出てきている。

 

 

キャッシュフロー計算書

  • 営業CF:10,646億円
  • 投資CF:△6,817億円
  • フリーCF:3,829億円
  • 財務CF:△2,443億円

 

巨額の営業CFを稼ぎ出しており、フリーCFも約3,800億円と巨額になっている。

やはり通信事業というキャッシュ源を持っているのは大きい。

 

 

セグメント

 

セグメント利益:パーソナル

  • 前第3四半期:6,929億円
  • 当第3四半期:6,845億円

 

セグメント利益:ビジネス

  • 前第3四半期:1,477億円
  • 当第3四半期:1,591億円

 

パーソナル事業は前年度比でやや減益。

しかしビジネス事業は増益となっており、それでトータルでの増益を確保している。

 

 

ローソンへのTOB実施

KDDIは2月6日に、ローソンにTOBを実施すると発表。

ローソンへの出資比率を三菱商事と同率の50%に高める。

約5,000億円の投資額はKDDIM&A(合併・買収)として最大規模とのこと。

 

 

ローソンに50%出資

KDDI、「楽天経済圏」追う ポンタが核「強化は絶対」

2024/02/16  日本経済新聞

 

KDDIがローソンをグループに引き入れる。両社が運営面で協力してきた共通ポイント「Ponta(ポンタ)ポイント」は楽天グループなどに押され気味で、4月には新生「Vポイント」も誕生する。KDDIは出遅れた経済圏の巻き返しに向け、カギとなるポンタをどうテコ入れするのか。推測する上で参考になりそうなのは、ある競合の動きだ。

 

ローソンに50%出資 KDDI、「楽天経済圏」追う - 日本経済新聞

 

ローソン、KDDITOB

上場廃止へ 5000億円規模 三菱商事と共同経営

2024/02/07  日本経済新聞

 

KDDIは6日、ローソンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。親会社で50%を持つ三菱商事以外の株式を買い付ける。TOB後に同社をKDDI三菱商事が共同で経営する。KDDIとローソンが組むことで、ポイントや金融などを組み合わせて経済圏を構築する動きが広がる。

 

ローソン、KDDIがTOB 上場廃止へ 5000億円規模 三菱商事と共同経営 - 日本経済新聞

 

 

ローソン、セブン1強に挑む

店舗・ネット融合、KDDI

2024/02/07  日本経済新聞

 

ローソンがKDDIのグループに入る。足元の業績は堅調だが、国内コンビニエンスストアは5万6千店弱で足踏みしており飽和感が強い。ローソンはKDDIが持つデジタル技術を生かして実店舗とネットとの融合モデルや海外展開の基盤をつくり、最大手セブン―イレブン・ジャパン1強の市場に挑むことになる。

 

KDDI・ローソン、実店舗とネット融合 セブン1強に挑む - 日本経済新聞

 

 

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KDDI純利益2%増、4~12月、DX支援事業好調

2024/02/03  日本経済新聞

 

KDDIが2日発表した2023年4~12月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2%増の5455億円だった。楽天モバイルなどからのローミング(相互乗り入れ)収入減少で主力の個人向け事業は伸び悩んだものの、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援などの法人事業の好調で補った。組織再編に伴う利益計上なども寄与した。

 

www.nikkei.com

 

 

KDDI、優待変更、ポイントやECで還元、25年度から

2024/01/17  日本経済新聞

 

KDDIは16日、2025年度から株主優待制度を変更すると発表した。従来のカタログギフトから、Pontaポイントの付与や電子商取引(EC)サイト「au PAY マーケット」での優待などから選ぶ形にする。KDDI株を100株以上、1年以上保有する株主を対象に2000~3000円相当を還元する。

 

www.nikkei.com

 

 

まとめ

決算結果は増収増益。

増加幅は小さいが、それでも巨額の利益をコンスタントに上げることが出来ている。

利益財務構造は特に問題無さそう。

 

 

ローソンへのTOBのため5,000億円をつぎ込む。

auとローソンでどれだけ相乗効果が出せるかはよく分からない。

通信一本やりでは成長に限界を感じて、実店舗を含めた経済圏を作っていくことが狙いなのだろう。

 

問題は、コンビニ事業はセブンイレブンの一強で、ローソンは一店舗当たりの売り上げではファミリーマートにも負けている点。

道のりは厳しいように見える。

 

 

株主優待をカタログギフトからPontaポイントに変更するとのこと。

私自身はPontaポイントを使用していないので、KDDIを優待目的で持つメリットが大きく減ってしまっている。

 

株主優待目的で最小単元(100株)しか保有していないけど、とりあえずは保有継続かな。

 

 

 

 

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