知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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③セミリタイアについての基本的な考え方:転職を考えるまでの流れ

 

 設計という仕事

 
企業Aで働く中で、正直私の強みを発揮できたという思いはほとんど無かった。
 
周りの設計者や上司との人間関係の中で苦しみ続けた
今思えば、そのような人間関係の囚われずに自分が得意なこと、自分がやりたいことに集中して取り組んでみるというやりかたもあったのかもしれないけど、まだ設計者としての経験が浅い私にとってはそのやり方は中々ハードルは高かった。
 
周りとのやり取りがうまくできなくて、そして仕事を後回しにしてしまう。
そのようなことすらしてしまっていた。「仕事だから」と自分を追い立ててはいるのだけど、中々私の手は動いてくれなかった。今思えば落ちこぼれ設計者だったんだろうね。
ただし、当然仕事なのでどこかでは自分を追い込んでやっていかなければならない。「苦手だから」という言い訳は通用しない。そのような当たり前の事実を学んでいった。その中で自分が苦手なことだとしても、自分を捻じ曲げるようにして、自分をだますようにして何とか実行していくすべを少しずつ身につけていったように思う。
 
そのやり方は当たり前の話で、誰もがそのように自分を捻じ曲げて仕事をしているのだろう。
 
確かにそのようなやり方で、望まない仕事でも自分に強制的に実行させることによって何かしらの経験は自分の中で蓄積していった。新しい仕事をしていくことで、今まで自分ができなかったことが出来るようになっていくことも事実だった。
 
だけど、私はいつだって心の中では、
 
一度きりの人生なのだから、私がやりたいこと、私が得意なことに集中するべきなのではないのか?
 
そんな疑問を抱き続けていた。
 
 
 

いくつかの転職活動

 
そんな中で、私はいくつかの転職活動を行っていた。
 
転職活動の理由を自分には「もっと自分がやりたいこと、得意なことに取り組めるような仕事がこの世の中にはあるはず」と必死に言い聞かしていたのだけど、その転職活動の大部分が、ただ目の前の仕事の苦しみから逃れたいという現実逃避から来ていたのも事実だった。 おそらく転職したところで同じようなことが同じように繰り返されるだけだろうな、心のどこかでは分かっていたのだけど、その当時の私はただ目の前の苦しみから逃れることだけを考えていた気がする。
 
某企業のHPから申し込んだ応募について、人事から
「一度面接をしたい」
とメールで返信が来た。
 
その企業は日本でも有名な優良企業だったので返信が来たときは正直驚いた。だけどネックとなったのはその企業の本拠地が京都にあることだった。おそらく私のような半端者が選考に進んだところで途中で不合格になるに決まっている。そうなると神奈川から京都に面接に行くこと自体が大きな負担に感じられた。
 
結局その人事からのメールについては返事をしなかった。
当然、これ以上のコンタクトは相手からは無かった。
 
私はもはや、自分がこの一度きりの人生において何をしたいのかすらも分からなくなっていた
 
 

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