知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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子供の頃の思い出(4)

 

高校生時代にクラスに友人が一人もいなかった私にとって、夏、冬に学校行事としてあったキャンプは地獄以外の何物でもなかった。

 

私の通う高校では、夏は夏山に登山に、そして冬は冬山にスキーに行くというイベントが伝統的に長年継続していた。

当然強制参加になる。そのキャンプでの班分けは好きなもの同士で自由に決めて良かったのだけど、私はいつだって最後まで余りものだった。まるで私が存在しないかのようにそれらの班分けは決められていき、そして最後に人数が足りない班に私が振り分けられる。

 

キャンプは高校2年生までだったので、計4回行ったことになる。そのすべてでそのようにして私の班分けは決められた。

 

行きたくなさすぎて、キャンプ直前は

「今ここで私が怪我や病気にならないかな」

といつだって願っていたし、

「今ここで世界が消滅しないかな」

と願ってすらいた。

 

だけど、私が怪我をすることも病気になることも無かったし、世界が消滅することも当然無かった。結局、私はその4回のキャンプ全てに参加することになる。

 

正直、その間の記憶はあまりない。

部屋の片隅で作り笑いをしてずっと黙っていたような気がする。自分の存在と、目の前の光景を完全にシャットアウトして、そしてひたすら時間が過ぎて行くことを願っていたのだと思う。

 

そのような状態だったから、高2の冬に最後のキャンプが終わったときは、本当にうれしかった。

 

 

 

 

 

高2の冬になると、私の周りでは「大学受験」というものが現実的なものとして取り扱われるようになってきた。

 

私は非常に弱い人間だったので、自分を律して家で自主的に勉強するということが出来ない人間だった。私の通っていた高校では、毎朝、その前日の自宅での学習時間をプリントに記載するということが行われていたのだけど、私は正直にいつも0~30分程度の時間をその紙に記載していた。そのたびに、担任から「もっと家で勉強しましょう」というようなことを言われていたような気がする。

 

高2で行った三者面談の際でも、

「〇〇君は、自宅での学習時間が足りないようです」

と親の前で担任は口にした。

 

私は正直に、

「勉強は嫌いですから」

と答えた。

 

その答えを聞いて、担任はただ苦い顔をしていた。

 

 

そのような状態だったから、高2の冬までの私は「大学受験」というものを現実的なものとしてまだ捉えていなかった。

 

 

 

 

 

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