情報失明
目の前の膨大な情報を、自分自身の知識とすること。
おそらくいくら本を読んだとしても、それだけで何もしなければその情報は自分にとって価値のある知識となってくれない。
では、効果的か効率的に情報を知識に変換するためにはどうすればいいのだろうか。
情報失明 *1
ここ20年間に、私たちの生活に流れ込む情報は急増した。スマートフォンは歩数を計ってくれ、ウェブサイトは出費を記録してくれ、デジタルマップは通勤経路を考えてくれる。
しかし、残念ながら、情報から何かを学び取る能力は、情報の急増に追いついていない。
「私たちの脳は物事を二つか三つの選択肢に還元する。そこで多数の情報に接すると、私たちは自動的にその情報を、脳のフォルダー、フォルダーの中のサブフォルダー、サブフォルダーの中のサブフォルダーに分類しようとする」
膨大な情報を細かい断片に分解することによって消化するというこの能力がそなわっているおかげで、私たちは情報を知識に変えることができる。
情報失明を克服するひとつの方法は、目の前にあるデータにとくかく取り組んで、それらの情報を一連の質問あるいは選択肢に変換して、情報を操作することだ。この方法は「創造的非流暢性」と呼ばれることがある。
「重要なのは、なんらかの作業をすること」
本の情報を「知識」に変える
例えば、本を読むということは情報を自分の中に蓄積させるための有効な方法のはず。
ただし「本を読む」という行為だけで止まってしまうと、それの情報は自分にとって有効に活用できるような「知識」になってくれない。それに対してプラスアルファの行為が必要。
- 本の情報をマップ化して視覚化してみる
- 本の情報を自分の体験に当てはめてみて考えてみる
- 本の情報をもとに何かしらの行動をとってみる
何かしらの行動をとり、その結果を分析することによって本の情報を自分にとって価値のある「知識」に変換することはできないのだろうか。
*1: あなたの生産性を上げる8つのアイディア チャールズ・デュヒッグ 著