テーマ
仮想空間内のコミュニティ。5人。男3人。女2人。
交互にやりとりをしあう。時間を決めてチャットスペースでやり取りをしていた。そのコミュニティーの中では各人はニックネームを設定してニックネームで呼び合っていた。
その日もいつもと同じようなやり取りをしていた。
突然Aの様子がおかしくなる。
「私は誰かに殺されるかもしれない」
都内で若い女性(竹内 智子)が殺される事件が発生。
以後、チャットにAが接続しなくなる。連絡も取れない。
E「殺された若い女性って、Aだったんじゃない?」
B「なぜ殺されたんだろう」
残されたB ,C ,D,Eはチャットの中で真相を推理し合う。
C「殺されたのって、本当にAだったのかな?」
C「私、知っているんだよね」
神奈川県内で若い男性(島田 貴之)が殺される事件。以後、Cはチャットに繋がらなくなる。
残されたのはB ,D,E。
BはEの矛盾に気づく。
Aは殺されてはいなかった。
真犯人はA。初めに殺された若い女性こそがEだった。
Eを殺した後、Eの IDでチャットに入りEになりすましていた。
Cはその事実に気づき、裏でAを脅迫していた。初めはお金を支払っていたが、Cの要求はどんどんエスカレートしていった。
「このままでは破滅する」
AはCも殺すことを決意する。
A「あいつは、地獄に落ちて当然の人間だったんだよ」
Eを殺したAの動機が明らかにされる。
A「・・・一番地獄に落ちるべき人間は、私だったのかもしれない」
A「私の中には悪魔が棲んでいた。私はその悪魔をどうすることもできなかったんだ」
チャットからE(A)の接続が切れる。
登場人物
山田 浩之(ニックネームA)(22)
チャットグルプのメンバー。
初めに殺された人物。ただ実際には殺されておらずEになりすまして裏で殺人を犯していた殺人鬼。
今井 雄一(ニックネームB)(18)
チャットグループのメンバー。
E(A)の言葉の矛盾に気づき、不信感を抱いた人物。
島田 貴之(ニックネームC)(35)
チャットグループのメンバー。
E(A)の言葉の矛盾に気づき、不信感を抱いた人物。E(A)を脅迫することによって逆にAに殺される。
佐藤 詩織(ニックネームD)(16)
チャットグループのメンバー。
竹内 智子(ニックネームE)(28)
チャットグループのメンバー。
初めにAに殺される。裏ではAとの間に深い因縁があった。