株価チャート
防衛関連株の代表格。
2024年1月から一貫して上昇を続け、約2年前から4倍近い上昇となっている。
直近では、4,500円の高値をつけたあとはやや売り戻されている。
日足チャート

週足チャート

25年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2025年11月7日
売上高、営業利益

- 売上収益:7.3%
- 事業利益:2.1%
- 親会社の所有者に帰属する中間利益:7.3%
- 営業利益率:8.0%
第2四半期結果は増収増益。
営業利益率は8%と、装置産業である重工業にしてはやや高め。
配当

- 配当金:24円
- 株価(11/23):3,855円
- 一株利益:68.49円
- 配当利回り:0.6%
- 配当性向:35.0%
- 株価収益率(PER):56.2倍
配当利回りは0.6%と低い。
PERは56.2倍と高く、利益水準と比較して株価が非常に割高となっている。
期待先行で株価が上昇を続けてきており、利益水準以上の株価となっている。おそらくそれもあって配当利回りが低く抑えられている。
26年3月期 通期業績予想

事業利益
- 通期業績予想:3,900億円
- 第2四半期実績:1,715億円
- 進捗率:43.9%
事業利益に関して、通期予想は前年度9.9%増の3,900億円。
第2四半期時点の進捗率は43.9%と、目安の50%を割っている。
バランスシート

- 契約負債:17,040億円
- 有利子負債:9,896億円
- 総資産:70,025億円
負債及び資本合計7兆円のうち、契約負債が1.7兆円を占めている。
契約負債とは、企業が顧客から対価を受け取っているものの、まだ商品やサービスの提供義務を果たしていない場合に発生する負債のこと。
この会社の自己資本比率は約35%とそこまで高くはないが、負債の大部分が「契約負債」となっているため、有利子負債比率は約14%と高くはなっていない。
セグメント

セグメント利益
- エナジー:807億円
- プラント・インフラ:446億円
- 物流:冷熱・ドライブシステム:76億円
- 航空・防衛・宇宙:603億円
エネルギー関連事業、インフラ関連事業、防衛関連事業が収益の柱となっている。
連結利益に占める防衛関連事業の利益は約35%。
関連記事
2025/11/22 日本経済新聞
高市早苗政権の発足から21日で1カ月を迎えた。高い内閣支持率で始動し経済政策に期待が集まる一方で、政策の恩恵を受けると期待される「高市銘柄」には明暗がみられる。投資家は政策の遂行力を見極める段階に入ってきた。
10月4日に高市氏が自民党総裁選に勝利して以降、株式市場では高市氏が掲げる成長投資重視の政策に合致する銘柄を買う動きが盛んになった。高市氏は首相就任後に人工知能(AI)・半導体、造船、量子、エネルギー安全保障といった17の戦略分野を掲げ、市場でも引き続き関心が高い。
息切れする銘柄も出てきた。半導体関連株とともに相場をけん引してきた防衛関連銘柄には利益確定売りの動きがみられる。就任後1カ月では三菱重工業が13%安、IHIが7%安となっている。年初からの上昇率が高かっただけに「高市トレード」がいったん収束しやすかった。

戦略17分野の銘柄明暗 政権1カ月 造船に買い、防衛に売り - 日本経済新聞
4~9月、通期受注高8500億円上振れ
2025/11/08 日本経済新聞
三菱重工業が7日発表した2025年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比7%増の1149億円だった。需要が旺盛なガスタービンや防衛・宇宙事業がけん引したほか、為替差損益の改善が寄与した。売上高にあたる売上収益は7%増の2兆1137億円、事業利益は2%増の1715億円だった。

三菱重、純利益7%増 4~9月 ガスタービンや防衛けん引 通期受注高8500億円上振れ - 日本経済新聞
期待先行に危うさも
2025/10/30 日本経済新聞
29日の日経平均株価は2日ぶりに最高値を更新した。歴史的な株高の背景には、下半期に入り投資家の目線が今年度から来年度に移ったことがある。市場は人工知能(AI)需要増や米関税の影響緩和などで、来年度に主要企業が軒並み大幅増益になると見込む。ただ期待先行の面も大きく、株高の持続力は危うさをはらむ。
株式市場は、旺盛なAI関連需要が主要企業の27年3月期業績を押し上げる構図を描く。
代表例が三菱重工業だ。27年3月期純利益の市場予想は約3600億円と26年3月期比6割増を見込む。受注残は6月末時点で10兆7729億円と、年間売上収益(売上高に相当)の約2倍の規模に膨らんでいる。AI用途のデータセンター向け電力需要増が追い風となっている。
高効率発電プラント用の大型ガスタービンがけん引している。「北米でのガス火力の好調は5~10年スパンで続く」(伊藤栄作社長)とみており、西尾浩・最高財務責任者(CFO)は需要増への対応で「リードタイム短縮や生産能力の改善に取り組んでいる」という。

主要企業、来期は大幅増益 市場予想、三菱重は純利益6割増 期待先行に危うさも - 日本経済新聞
環境負荷小さく需要増
2025/10/01 日本経済新聞
三菱重工業は高効率発電プラント用大型ガスタービンの増産体制の構築を急ぐ。当初計画の2027年3月期までに3割の増産から上積みを図る。西尾浩・最高財務責任者(CFO)は日本経済新聞の取材に対し「非常に強い需要を受け、前倒しもしくは30%以上の増産ができないか検討している」と述べた。
ガスタービンと蒸気タービンを併用するガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)事業は三菱重工の売上収益(売上高に相当)の16%を稼ぐ。生産規模の早期拡大は業績のさらなる伸びに直結する。
ガスタービンによる発電は石炭火力発電に比べ環境負荷が小さいため、石炭火力発電からの切り替えや再生可能エネルギーを補完する「調整弁」としての需要が高い。また、生成AI(人工知能)の普及でデータセンターや半導体工場の電力需要増加が見込まれ、発電効率の高いタービンへの更新も相次いでいる。

三菱重「発電用ガスタービンの増産上積み検討」 環境負荷小さく需要増 - 日本経済新聞
まとめ
第2四半期決算結果は増収増益。
ただし、事業利益に関して第2四半期時点の進捗率は43%と、目安の50%を割っている。
防衛関連株、AI関連株として株価は大きく上昇してきていたが、直近ではやや売り戻されている。
配当利回りは0.6%。
高配当銘柄というカテゴリーでは投資候補には入ってこない。
PERは56倍と、現状の株価は非常に割高。
来年度は6割の増益が見込まれているようだが、それを加味してもPERは35倍であり割高であることには変わりない。
期待先行で大きく買われてきているが、この株価水準ではなかなか投資候補として考えるのは難しい。