株価チャート
4月上旬のトランプ関税ショック時に1,000円から700円付近まで株価は暴落。
その後は緩やかに上昇してきているが、まだ800円付近までしか回復していない。
週足でみると、23年までは長らく株価は500円付近で低迷していたが、24年年始より急上昇。ただし1,000円の水準はなかなか超えることができず、その後は1,000円を天井にして暴落と上昇を繰り返している。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 通期決算
決算発表日:2025年4月25日
売上高、営業利益
25年3月期通期決算結果は増収増益。
しかも利益に関しては前年度から2倍近くの利益をあげており、大幅増益となっている。
配当
- 配当:57円
- 株価(5/9):824円
- 一株利益:131.7円
- 配当利回り:6.9%
- 配当性向:43.2%
配当利回りは6.9%と非常に高い。
配当金57円の内訳は、普通配当47円、記念配当10円となっている。
普通配当のみで計算した場合の配当利回りは5.7%であり、それでも高い値となる。
セグメント情報
税前利益
- ウェルス・マネジメント部門:1,708億円
- インベストメント・マネジメント部門:896億円
- ホールセール部門:1,663億円
野村ホールディングスは、ウェルネス・マネジメント部門、インベストメント・マネジメント部門、ホールセール部門の3つのセグメントを有しているが、3つの部門で大きく利益を伸ばすことができている。
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まとめ
25年3月期通期決算は増収増益。
税引き前利益で72%、純利益で105%と大幅な増益となっている。
トランプ関税で企業のM&Aが足踏み状態となっているとのことでその点は懸念だが、利益水準としては非常に高い。
配当利回りは、記念配当を除いて普通配当のみで計算しても5.7%と非常に高い。
株価としてもトランプ関税ショックもあり、ある程度調整してきているので、投資候補に入れてもよいと考える。