株価チャート
2023年1月から9月にかけて、700円から1,100円と大幅に株価上昇。
しかしそのあとは1,000~1,100円の間をもみ合う状況が1年以上続いている。なかなか1,100円の天井を突破できていない。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2025年2月14日
売上高、営業利益
- 売上高:8.9%
- 営業利益:35.7%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:8.0%
- 営業利益率:8.8%
増収増益。
営業利益は35%と、大幅な増益となっている。
配当
- 配当金:40円
- 株価(2/27):1,014.5円
- 一株利益:94.08円
- 配当利回り:3.9%
- 配当性向:42.5%
配当利回りは3.9%。私の投資目安である4%には達していないが、それでも十分に高い値。
配当性向も42%とそれなりに低く抑えられている。
三菱HCキャピタルは累進的配当戦略をとっていることでも有名。
25年3月期に関しても、前年度から3円の増配予定。
25年3月期 通期業績予想
純利益
- 通期業績予想:1,350億円
- 第3四半期実績:870億円
- 進捗率:64.4%
純利益に関して通期業績予想は、前年度9%増の1,350億円。
第3四半期時点の進捗率は64%と、目安の75%を大きく割り込んでいる。
ただし第3四半期の純利益は前年度8%増と、それなりに増益は確保している。
第4四半期に多くの利益が上がるような業態なのだろうか。
決算資料の中でも「環境エネルギーセグメントにおけるアセット売却にかかわる大口利益の計上等を見込んでいることから、業績予想は変更なし」としている。
セグメント情報
セグメント利益
- カスタマーソリューション:231億円
- 海外地域:35億円
- 環境エネルギー:-102億円
- 航空:370億円
- ロジスティクス:175億円
- 不動産:88億円
- モビリティ:32億円
各セグメントから、ある程度満遍なく利益を上げることができているが、環境エネルギーに関しては赤字転落してしまっている。
環境エネルギーの減益理由に関しては、「国内再エネプロジェクト案件に係る大口の貸倒関連費用の計上等」によるとしている。
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2024/10/06 日本経済新聞
三菱HCキャピタルは2024年中に、リース用の海上コンテナに約2000億円を投資する。発注規模は業界内で今年最大となる見通しだ。
三菱HCキャピタルは海上コンテナのリースで世界4位の13%のシェアを持つ。コンテナは傘下の米コンテナリース会社CAIインターナショナルが発注し、欧州やアジアなどの海運会社を中心にリースする。
世界の海上コンテナは全体の5割をリース会社が保有しており、海運会社は市況などを見極めてリースで調達している。
まとめ
第3四半期決算結果は増収増益。
営業利益の増益幅は35%と非常に大きい。
純利益に関して、第3四半期時点の進捗率は64%と低めだが、第4四半期において大口利益の計上を見込んでいるとのこと。
株価は1,000~1,100円の間をもみ合っている状態が1年以上続いている。
業績自体はそれほど悪いものではないが、それでも1,100円の天井を突破するだけのインパクトは無いということか。
配当利回りは3.9%。
目安の4%には達していないが、それでも十分高い値。
累進的配当戦略をとっていることを合わせて考えると、この水準でも投資候補に入れてもいいと考える。