株価チャート
2024年4月の3,600円を天井にして下降トレンド継続中。
一時的に株価が盛り返す時期もあるが、それでも下降トレンドの流れは変えることができていない。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2025年2月6日
売上高、営業利益
- 収益:△5.2%
- 税引き前利益:19.9%
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:18.8%
- 営業利益率:8.6%
減収増益。
前年度が大幅な減益となっていることもあるが、本決算での増益幅は約20%と大きく、利益を大きく伸ばすことができている。
配当
- 配当金:100円
- 株価(2/13):2,479.5円
- 一株利益:236.75円
- 配当利回り:4.0%
- 配当性向:42.2%
ここのところの株価下落もあり、とうとう配当利回りが4%を超え始めた。
三菱商事のような企業を利回り4%で買えるのは魅力を感じる。
配当性向も42%とそれほど高いわけでもない。
25年3月期 通期業績予想
純利益
- 通期業績予想:9,500億円
- 第3四半期実績:8,274億円
- 進捗率:87.0%
純利益に関して、通期業績予想は前年度1.5%減の9,500億円。
第3四半期実績値は前年度18.8%増と大幅な増益となっていることもあり、第3四半期時点の進捗率は87%と高い。
損益計算書
増減
収益が7,600億円減少したことに伴い、売上総利益も3,200億円減少している。
ただし、有価証券評価益(2,100億円)、固定資産売却益(1,200億円)等もあり、最終的に2,000億円程度の増益にもっていっている。
固定資産売却益による増益だとしたら、一時的な利益のため、来年度にはその効果が剥がれ落ちることになる。
セグメント情報
連結純利益
- 金属資源:2,294億円
- S.L.C.:1,739億円
- 地球環境エネルギー:1,697億円
- モビリティ:990億円
- 食品産業:863億円
- マテリアルソリューション:482億円
電力ソリューションが赤字転落しているが、それ以外のセグメントに関しては、前年度同等、あるいは同等以上の利益をあげることができている。
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調達・建設コスト上昇、米欧で撤退相次ぐ
2025/02/07 日本経済新聞
建設コストの上昇が洋上風力発電の開発を直撃している。三菱商事は6日、2024年4~12月期の連結決算(国際会計基準)を発表し、国内3海域のプロジェクトで522億円の損失を計上した。脱炭素の推進には風力発電の整備は欠かせず、国は支援制度の見直しに動く。
「3年間にわたり開発を進めてきたが、世界的なインフレや円安、地政学リスクに端を発した環境の変化は想定を大きく上回る」。6日の決算記者会見で三菱商事の中西勝也社長は、能代市沖(秋田県)、由利本荘市沖(同)、銚子市沖(千葉県)の3海域で進める洋上風力事業の損失の背景についてこう説明した。
24年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比19%増の8274億円だった。銅事業などで利益が上振れし、25年3月期通期の業績予想は変えなかったが、洋上風力関連の不安は拭えない。
洋上風力、日本も試練 三菱商事が損失522億円 4~12月 調達・建設コスト上昇、米欧で撤退相次ぐ - 日本経済新聞
まとめ
第3四半期決算結果は減収増益。
減収に伴い売上総利益も減少しているが、有価証券評価益や固定資産売却益等によってなんとか増益にもってきている。
24年4月から続く、株価の下降トレンドがなかなか反転しない。
資源価格に対する先行きの不安や、直近であれば鉄鋼やアルミに対するトランプ関税も嫌気されているのか。
配当利回りはとうとう4%まで来ている。
三菱商事は株主還元にも積極的であるため、この企業を4%の利回りで買えるのは魅力も感じる。
すでにポートフォリオの一つとして組み込んでいるが、追加購入も場合によっては検討しよう。