株価チャート
直近では5,200円の高値をつけていたが、2/5の決算発表後に株価は大幅に下落。
それ以降も軟調な状況が続いている。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2025年2月5日
売上高、営業利益
- 売上高:2.3%
- 営業利益:2.0%
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:△1.7%
- 営業利益率:19.7%
増収増益。
ただし増収幅、増益幅は2%とそれほど大きくはない。
純利益に関しては1.7%の減益となってしまっている。
営業利益率は19.7%と、やはり規制に守られた通信事業だけあって異様に高い。
ローソン持分法利益として、182億円の増益要因となっている。
配当
- 配当金:145円
- 株価(2/10):4,926円
- 一株利益:340.01円
- 配当利回り:2.9%
- 配当性向:42.6%
配当利回りは2.9%と、3%も切ってしまっている。
配当性向が42%とそれほど高くはないので今後の増配余地もありそうだが、それはどうなるかわからない。現状の配当利回りだと投資候補に含めるのも難しいか。
25年3月期 通期業績予想
営業利益
- 通期業績予想:11,100億円
- 第3四半期実績:8,645億円
- 進捗率:77.8%
営業利益に関して、通期業績予想は前年度比15.4%増の1兆1,100億円。
第3四半期の営業利益が前年度比2%増の結果なので、15.4%増と比べると見劣りして見えるが、ただし第3四半期時点の進捗率は77%となっており目安の75%は超えている。
バランスシート
借入金及び社債
- 非流動負債:22,659億円
- 流動負債:15,610億円
借入金及び社債が前年度から1兆8,000億円増えている。
おそらく借入や社債発行額を増やして、ローソン株取得の資金としたと思われる。
それでも総資産に占める有利子負債比率は約20%とそれほど高くはなく、財務的に問題があるわけでもない。
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2025/02/06 日本経済新聞
KDDIは5日、松田浩路取締役執行役員常務(53)が4月1日付で社長に昇格すると発表した。社長交代は7年ぶり。次世代通信規格「6G」のサービス開始へ向けたかじ取り役を担う。人工知能(AI)などの先端技術と通信事業を融合した新たな収益源も育てる。
同日発表した24年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比2%減の5365億円だった。携帯電話事業などは堅調だったが、前年同期に組織再編に伴う一時的な利益を計上した反動が出た。
まとめ
第3四半期決算結果は増収増益。
増収幅や増益幅はそれほど大きくないが、第3四半期時点の営業利益の進捗率は77%とそれほど悪くはない。
それにもかかわらず、決算発表後に株価は大幅下落。
市場コンセンサスの値に届かなかったことや、直近での株価高値もあり利益確定売りが出たとのこと。
配当利回りは2.9%とそれほど高くない。
5年以上保有すれば優待内容も優遇されるので、保有を継続する予定。