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【株式投資/企業分析】商船三井(25年3月期 第2四半期決算)

 

株価チャート

24年8月の暴落後は、上下変動をしながらも緩やかな上昇トレンドを形成している。

年初来高値である5,500円付近まで上昇してきており、その天井を今度は突破できるのか。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

25年3月期 第2四半期決算

決算発表日:2024年10月31日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:14%
  • 営業利益:80.9%
  • 親会社株主に帰属する中間純利益:63.6%
  • 営業利益率:9.8%

 

増収増益。増益幅は80%と倍近くまで利益を伸ばしている。

営業利益でみると利益率は10%弱となるが、純利益でみると利益率は27.3%に跳ね上がる。

やはり持ち分法適用会社であるONE(コンテナ船事業)からの利益が非常に大きい。

 

 

配当

  • 配当金:300円
  • 株価(12/29):5,508円
  • 一株利益:972.77円
  • 配当利回り:5.4%
  • 配当性向:30.8%

 

配当利回り5.4%と非常に高い。

 

 

 

好業績もあり、配当金は前回発表時から20円増配

通期配当性向は30%とするとのこと。

 

 

25年3月期 通期業績予想

営業利益

  • 通期業績予想:1,530億円
  • 第2四半期実績:891億円
  • 進捗率:58.2%

 

前年度比で営業利益は48%増、純利益は33%増を見込んでいる。

営業利益に関して第2四半期時点の進捗率は58%とそれなりに高い値となっている。

 

 

本決算発表時に、売上高、営業利益は下方修正、一方で純利益に関しては上方修正している。

 

 

セグメント

セグメント利益

  • ドライバルク事業:90億円
  • エネルギー事業:627億円
  • 製品輸送事業(コンテナ船):1,309億円
  • 製品輸送事業(自動車船他):490億円
  • 不動産事業:83億円
  • フェリー事業他:11億円
  • 関連事業:12億円

 

やはりコンテナ船事業の利益が非常に大きく、全体の約50%を占めている。

そのコンテナ船事業も前年度のセグメント利益が333億円だったので、今期は大きく伸びている。

 

 

 

コンテナ船市況については23年末にかけて下落していたが、24年に入り大きく上昇。

 

 

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まとめ

第2四半期決算結果は増収増益。

利益に関しては、営業利益で80%、純利益で64%と大幅な伸びとなっている。

利益額でみると、コンテナ船市況上昇による、コンテナ船輸送事業からの利益寄与が非常に大きい。

 

良くも悪くも、コンテナ船市況次第で利益は大きく変動する。その点ではリスクは高い銘柄になる。

配当性向30%としているため、利益減はそのまま配当額減に直結する。

 

現状の配当利回りは5.4%と非常に高いが、この状況がどこまで続くかは不透明。

買うにしても、一年程度の中期保有になるか、あるいは保有株数を抑えてリスクを減らすことになりそう。

 

 

 

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