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【株式投資/企業分析】大和証券(25年3月期 第2四半期決算)

 

株価チャート

24年7月の1,300円を天井にして一度大きく暴落。

その暴落幅は回復しておらず、現在は1,000~1,100円付近でもみ合っているような状況。

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

25年3月期 第2四半期決算

決算発表日:2024年10月29日

 

売上高、営業利益

  • 営業収益:21.0%
  • 営業利益:12.0%
  • 親会社株主に帰属する中間純利益:45.4%
  • 営業利益率:11.0%

 

増収増益。

売上、利益ともに二桁以上の大幅な伸びとなっている。

 

配当

  • 配当金:44円
  • 株価(12/23):1,014円
  • 一株利益:102.8円
  • 配当利回り:4.3%
  • 配当性向:42.8%

 

配当利回り4.3%と、私が投資目安としている4%を超えている。

しかも、決算資料には「配当性向50%以上」と記載されており、年間44円の配当は「下限」であるとしている。

それを考慮すると、最終的な配当金はもっと増額される可能性がある。

 

セグメント

経常損益(24年9月期)

  • WM部門:364億円(+22.3%)
  • AM部門:359億円(+32,3%)
  • GM&IB部門:141億円(△40.4%)

 

主要3部門について、ウェルスマネジメント部門、アセットマネジメント部門は大きく利益を伸ばしている。一方で、グローバル・マーケッツ&グインベストメント・バンキング部門は前年度から大幅な減益となっている。

 

WM部門では、下記二つが主な収益源となっている。

  1. 国内の個人投資家及び未上場会社の資産管理・運用に関する商品・サービスの手数料
  2. 大和ネクスト銀行における預金の受け入れ等による調達資金の運用から得られる利鞘収入

 

GM&IB部門は、機関投資家等を対象に有価証券等のセールス及びトレーディングを行うグローバル・マーケッツと、事業法人、金融法人等が発行する有価証券の引受けやM&Aアドバイザリー業務を行うグローバル・インベストメント・バンキングによって構成される。

本部門の大幅な減益は、海外の体制強化のための人件費高止まりなどが理由とのこと。

 

 

 

やはり、大和証券のような証券会社は、ネット証券とは違って、有価証券の引受けやM&Aアドバイザリー業務のような業務も大きな収益源になっている。

2019年からの推移でみると、各部門とも利益を伸ばしていることが分かる。

 

 

関連記事

 

大手5証券、4~9月最終66%増益 個人部門、堅調さ保つ

2024/11/02  日本経済新聞

 

大手対面証券5社の2024年4~9月期連結決算が1日、出そろった。合計の純利益は4159億円と、前年同期比で66%増えた。8月に日本株の歴史的な乱高下があったものの、投資信託などへの資金流入は途絶えず、個人部門の手数料収益が増えた。政策保有株の売却加速やM&A(合併・買収)の増加を背景に、国内の投資銀行も好調だった。

 

東京証券取引所の要請などで企業のガバナンス改革や事業再編が活発化し、大半の証券で投資銀行業務が好調だったことも貢献した。野村の北村巧・財務統括責任者は「以前は法人部門が6割を稼いでいたが、現在は(富裕層ビジネス、投資銀行を含めた)3部門がバランスよく稼いでいる」と話す。

 

一方、大和証券Gは海外の体制強化のための人件費高止まりなどを理由に投資銀行部門の経常損益が赤字に陥った。

 

大手5証券、4~9月最終66%増益 個人部門、堅調さ保つ - 日本経済新聞

 

 

まとめ

第2四半期の決算結果は増収増益。しかも二桁台の大幅な増収増益となっている。

NISA制度開始による株式売買量の増加の寄与しているとのこと。また、本決算では減益となってしまったが、投資銀行業務による収益も貢献はしている。

 

配当利回りは4.3%。

ただし、現状の年間配当額44円は「下限値」としており、さらなる配当金UPは十分期待できる。

その点では配当利回りは十分に投資基準に満たしていると考えられる。

 

24年7月に1,300円の天井を付けた後は、1,000円付近でもみ合っているような状況が続いている。

この水準で値固めをしているのだとしたら、今の水準で打診買いをしてもいいかもしれない。

 

 

 

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