株価チャート
24年8月末に5,000円まで買われた後は、一時売り戻されていた。
ただ、決算発表後の24年11月初から再び上昇し、5,000円の水準まで上昇してきている。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2024年11月1日
売上高、営業利益
- 売上高:2.8%増
- 営業利益:2.3%増
- 親会社の所有者に帰属する中間利益:△4.7%
- 営業利益率:20.0%
増収増益。
売上高、営業利益ともに微増という結果。ただし純利益が4.7%の減益となってしまっているのは少し気になる。
営業利益率は20%とやはり非常に高い。
配当
- 配当金:145円
- 株価(11/25):4,962円
- 一株利益:340.01円
- 配当利回り:2.9%
- 配当性向:42.6%
ここのところの株価上昇もあり、配当利回りは2.9%。目安の4%はおろか、3%も切ってしまっている。
配当性向は42%とそれほど高くはないので、この水準の配当であれば今後の配当継続性は問題無さそう。
25年3月期 通期業績予想
営業利益
- 通期業績予想:11,100億円
- 第2四半期実績:5,730億円
- 進捗率:51.6%
営業利益に関して通期業績予想は前年度比15.4%増の予想。
第2四半期時点での進捗率は51.6%なので、ほぼ予想通りの進捗となっている。
バランスシート
借入金及び社債
- 非流動負債:20,881億円
- 流動負債:12,915億円
借入金及び社債が前年度より大幅に上昇している。
非流動負債で約5,100億円、流動負債で約8,800億円増えている。ローソン子会社化で借り入れを増やした影響か。
ただしそれでも資産全体の有利子負債比率は約18.5%と高くなく、許容範囲内。
株式分割/自社株買い
本決算発表において、株式分割と自社株買いを発表。
25年3月31日を基準日として1株につき2株の割合でもって株式分割を実施予定。
それによって最小取引単位100株購入に必要な資金が、約50万円から約25万円に半減する。
24年11月5日から25年3月24日の期間において、上限1,000億円の自己株式取得を実施予定。
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2024/11/15 日本経済新聞
KDDIは14日、三菱UFJ銀行と共同出資するインターネット銀、auじぶん銀行の全株式を取得すると発表した。通信と金融のサービス連携で経済圏拡大を狙う。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)がKDDIの金融持ち株会社と共同出資するインターネット証券、auカブコム証券の全株式を取得することも発表した。
4~9月純利益5%減、最大1000億円、株2分割も
2024/11/02 日本経済新聞
KDDIは1日、最大1000億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自社株を除く)の1・39%にあたる2800万株を上限に買い付ける。期間は11月5日~2025年3月24日。あわせて4月1日を効力発生日として1株を2株に分割する。
まとめ
決算結果は増収増益。
営業利益率も20%と高く、第2四半期時点の営業利益率の進捗率は約51%と順調に進んできている。
25年3月の株式分割、そして最大1,000億円の自社株買い追加もポジティブなニュースとなっている。
おそらくそれもあり、11月1日の決算発表後に株価も伸ばしてきている。
配当利回りは2.9%。
それなりに高い値にはなっているが、ただ投資目安の4%は切っており、3%までも切ってしまっている。
追加投資は現状の水準では難しい。
KDDI株は株主優待目的もあって長期保有を考えており、現状では保有継続予定。