2024年11月16日の日経新聞に次のような記事が載っていた。
2024/11/16 日本経済新聞
ソフトバンクグループ(SBG)は12月11日、3500億円規模の個人向け普通社債を発行する。11月15日に関東財務局に提出した訂正発行登録書で明らかになった。発行するのは円建ての無担保社債。調達資金は2023年8月に傘下のビジョン・ファンドから英半導体設計アーム株を取得した際の未払い金の一部に充てる。
償還期限は31年12月11日の7年債。
利率は年2.85~3.45%を仮条件として、11月27日に決定する。
申込期間は11月28日~12月10日。つまり申込期間開始日の前日に、利率が決定されることになる。
ソフトバンクグループ社債
SBI証券のHPには、さっそくこのソフトバンクグループの社債についての情報が載っている。
同時期に発売されている 東急の社債が5年債で利率年0.78~1.18%。
5年債、7年債と期間の差はあるが、やはりソフトバンクグループ社債の利回りの高さが際立つ。
東急社債
- 期間:5年
- 利率:年0.78~1.18%
米国債との比較で見ると、米国債は利下げ観測の後退に伴い利回りは24年9月より一転して上昇してきている。約7年の残存期間のある既発債で約4.2%の利回りとなる。
ソフトバンクグループ社債の利率が2.85~3.45%なので、さすがに米国債の方が利回りは高い。
ただし何よりもソフトバンクグループ社債は円建てで購入することが出来るので、 為替リスクを無くすことが出来る。浮いている円の現金資産があるのだとしたら、約3%の利回りは十分魅力的だと考える。
米国債10年 利回り
米国債(残存期間6年10ヵ月)
- 期間:6年10ヵ月
- 利回り:4.171%
投資戦略
その際は利率は3.03%、期間は7年だったので、今回発行される社債とほぼ条件は同じ。
ただし、前回は年2.65~3.25%を仮条件として結果として利率は3.03%となっている。今回は2.85~3.45%が仮条件となっているので、前回よりは多少は利率が高くなる可能性はありそう。
現状の私の資産構成では、現金資産(円資産)は全資産の54%を占めている。
この浮いている現金資産を有効活用するのだとしたら、このような高利回りの社債は投資先として十分候補に入ってくる。社債であれば変動リスクを抑えることが出来るので「安定的に不労収入を確保する」という私の投資方針にも合致する。
問題は、この7年間でのソフトバンクグループの倒産リスクだが、そこに関しては正直未来は分からない。投資するにしても「最悪倒産しても致命的なダメージを追わない程度」に投資金額は限定させるべきか。