株価チャート
24年7月の1,700円を天井にして下降トレンドを形成。
8/5の暴落分はある程度は値を戻すも、その後は1,400円を中心にしてもみ合っているような状況。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第1四半期決算
決算発表日:2024年8月9日
売上高、営業利益
- 経常収益:△3.9%
- 経常利益:22.2%
- 営業利益率:7.7%
減収増益。
増益幅は22%と非常に大きい。
配当
- 配当:50円
- 株価(10/2):1,360.5円
- 一株利益:88.13円
- 配当利回り:3.6%
- 配当性向:56.7%
24年7月からの株価調整の影響もあり、配当利回りは3.6%まで上昇。
配当性向も56%とそれほど高くはなく、配当原資の問題は現状ではそれほど無さそう。
日本郵政は保有するゆうちょ銀行株、かんぽ生命株を売却し、その売却資金で自己株式の取得を進めている。
売却資金で一時的に株主還元したとしても、それが終わると株主還元するための資金が無くなってしまう。郵便事業は赤字拡大が予想されている中、将来的な配当原資も厳しくなる可能性はありそう。
25年3月期 通期業績予想
経常利益
- 通期予想:7,600億円
- 第1四半期実績:2,114億円
- 進捗率:27.8%
経常利益について、通期予想では13.7%の増益を見込んでいる。
第1四半期の実績は22.2%増であり、第1四半期時点での進捗率も27.8%と目安の25%を超えている。
セグメント
- 日本郵便:△160億円
- ゆうちょ銀行:1,377億円
- かんぽ生命:681億円
日本郵便がとうとう赤字転落。
ただし、ゆうちょ銀行、かんぽ生命ともに増益となっており、日本郵政としては増益を確保。
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郵便料金値上げ柔軟に 総務省、制度見直し着手 赤字脱却の解見えず - 日本経済新聞
まとめ
第1四半期決算は減収増益。
郵便事業は赤字転落。しかしゆうちょ銀行、かんぽ生命が増益となっており、日本郵政としても何とか増益を確保している。
日本郵政は将来的にはゆうちょ銀行とかんぽ生命の株式を売却する方針とのこと。
そうなると郵便事業が主力になるが、郵便料金を値上げしたとしても赤字の増大は止まらないとの予想もある。
ゆうちょ銀行、かんぽ生命が連結子会社にいるうちは黒字を維持するだろうが、この二つが連結から外れてしまうと将来的にはどう考えても厳しくなる。
私のポートフォリオにおいて、日本郵政株は22年3月に旧NISA枠で購入。
旧NISAの保有期限は5年なので、26年までその旧NISA枠で保有可能。
ただ、日本郵政としての将来性は厳しそうなので、26年を待たずにタイミングがあえば売却をするのもあり。