ペトロチャイナ株(ADR)が米国市場の上場廃止されたのが9月9日。
ペトロチャイナは中国国有企業であり、米国預託証券(ADR)として米国市場に上場されている。
正直、そんな基礎的な知識も持たずにペトロチャイナ株(ADR)を保有していた。今回の上場廃止騒動を受けて、色々と調べている中で分かったことがある。
米国預託証券(ADR)は、米国外の企業が発行する株券を預託を受けて信託銀行が発行した有価証券となります。
そのため、ADRは対象の企業が直接米国株式市場に株式を公開しているのではなく、一旦信託銀行が、対象企業の有価証券を購入し、それを担保とした有価証券を発行させた上で、米国株式市場に上昇指しているものとなり、間接的な株券です。
特に、中国など本土で外国からの投資が制限されている企業が、米国を通じて世界から資金調達を行いたい場合に活用する例が多いです。
investment.takamichiyoshikawa.jp
つまり、ペトロチャイナ株(原株)を信託銀行が購入し、その原株に担保として裏付けされた有価証券として米国市場に上場しているのがペトロチャイナ株(ADR)とうことらしい。
それならば、米国市場で上場廃止されたペトロチャイナ株(ADR)はペトロチャイナ株(原株)が担保となっていることになる。
ペトロチャイナ株(原株)は上海市場に上場されている株式ということもあり、上場廃止されたADRがすぐに無価値になることはなさそう。ということを知り、一安心。(まだ、かなり不安だけど・・・)
SBI証券からの通知
そんな中、SBI証券から一通の通知が週明けの9月12日に届いた。
平素はSBI証券に格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
当社に寄託いただいております米国株式 PetroChina Co Ltd ADR(中国石油天然気(ペトロチャイナ) ADR/ ティッカーシンボル:PTR)は、2022年9月8日(木)をもってNYSEでの売買停止となり、2022年9月9日(金)よりOTC(店頭)市場での売買に移行となりました。(ティッカーシンボル:PTRCY)
OTC取引移行後は、当社では売却注文に限りカスタマーサービスセンターにて承ります。当社WEBサイトでは売買は行えず、株価も表示されませんのでご注意ください。
この通知だけでは、まだ手持ちのペトロチャイナ株(ADR)がどうなるのかは分からない。
OTC(店頭)市場でペトロチャイナ株(ADR)を売り払うのはどう考えてもリスクが高い。このような状況下では二束三文で買いたたかれても文句は言えない状況。そもそもとして「株価も表示されません」ということからして、素人がどうにかできる範疇を超えている。
まだ、迂闊には動けないかな。