できるだけ体を動かす、特に歩くということを習慣化しようとしているのだけど、今の時期(夏)になるとそれも中々大変になる。歩くとならできるだけ自然の中を歩きたい。だけど夏の時期はどうしても暑さとの戦いになってしまうのだ。
確かに建物の中を歩くのであれば空調も効いていて涼しいので、歩くのはそれほど苦にはならないかもしれない。ウィンドウショッピングのようにそのような散歩をするのも時々は悪くはないのだけど、駅前の雑踏の中、人と車に囲まれて歩くのと、自然の中を歩くのとはやはり違う。
自然の中を歩くという点では多摩川の川沿いを歩くのも悪くは無い。
ただ、川沿いは水はあるけど緑が少ないという欠点があった。日陰がほとんどなく太陽の光にさらされ続けるのは避けたかったので、このような暑い時期は特に緑の近くを歩きたかった。
どこか手ごろな場所は無いだろうか。
調べてみると「富士見公園」という公園が川崎駅から少し歩いたところにある。
その公園は競輪場、野球場、サッカー場が併設されているものでその公園の前は通り過ぎたことは何度かあったけど、中に入ったことは一度も無かった。
一度行ってみるか。
炎天下の午後三時、家を出て富士見公園に向かった。
富士見公園
裏門から公園に入ろうと考え、裏の路地を歩いて裏門に向かう。
早速サッカー場が見えてきた。
そのまましばらく歩くと小さな野球場が見えてくる。
川崎球場とは別に市民球場として作られている小さな空き地だった。
平日の午後という中で、小さな子供が野球をしている。ユニホームを着ているところを見るとどこかのジュニアチームなのかもしれない。
その野球場の前に小さな木立があった。早速その木立の中に入っていく。
木々の日陰に入ると体感温度がぐっと下がった。
木漏れ日の中、ゆっくりと歩いていく。日陰の暗とその外の明のコントラストがどこか懐かしかった。
”これだよ。私が望んでいたのはこのような場所なんだよ”
この木立はそれほど大きくはなく、歩いていくとすぐに終わりに突き当たってしまった。
”やっぱり、自然(緑)の近くに住みたいよね”
改めてそう思わされるちょっとした体験だった。