2022/01/01 日本経済新聞 朝刊
”「何度も聞かれてバカバカしい」「私は好奇心にフタをしています」
将来の夢を聞くと、こう答える若者が多い。ときに「 ドリハラ(ドリーム・ハラスメント)だ」と不快感を示す。中高生を調査する多摩大学勤務の高部大問氏は「多くの若者は人生を窮屈に生きている」と話す。
バブル崩壊から30年、日本経済は低空飛行が続く。雇用の安全を重視しすぎた結果、挑戦の機会を奪われた働き手はやる気を失う。行き過ぎた平等主義が成長の芽を摘み、30年間も実質賃金が増えない「国民総貧困化」という危機的状況を生み出した。”
この世の中には「ドリハラ(ドリーム・ハラスメント)」なんて言葉があるのか。
私も小学生の頃に「将来の夢」というような題で作文を書かされた記憶がある。
小学生の私は別に何かになりたいという夢も職業も持っていなかったから、このような題で何かを書けと言われるといつも困ってしまった。だけど原稿用紙のマス目は何とかして埋める必要があったから、
「将来はサラリーマンになりたいと思います。なぜなら、私の父もサラリーマンなのですが、私も父のように幸せな人生を生きられると思うからです」
なんていう、全く心にも思っていないことを書いたりしていた。
「私は好奇心にフタをしています」か・・・。
若い人が未来に希望を見いだせない社会に、明るい未来はあるわけはないよね。