先日、リトル・ダンサーという映画を観た。
この映画は公開された当初にも色々と話題になっていたので、私はその当時に一度見ていた。だけどつい先日、テレビ放映されるということを知り、なんとなく「もう一度見てみようかな」と思い録画していたのだ。
"【ストーリー】1984年、イングランド北部の炭鉱町。
ボクシング好きの父からボクシング・ジムに通わされていた11歳の少年ビリーは、偶然目にしたバレエに心を強く惹かれ、父に内緒でバレエを習い始める…。"
公開は2000年とあるので、もう20年も前の作品になる。
20年前の私と、今の私。
この二つの視点から見る作品は、全く違った作品になっていた。20年前の私にはきっと「バレエダンサーという夢の実現に向かって挑戦する少年の物語」という映画でしかなかった。だけど、今の私から見るこの映画は、
「少年の才能に気づき、少年の才能を信じ、それを必死になって応援しようとした大人たちの物語」
という映画に変わっていた。
ダンスで自分を表現するというこの少年の才能に初めに気づき、無償でダンスを教え、バレエ学校へのオーディションを勧めた中年の女性ダンス講師。
始めは息子がバレエをすることに反対だった父親。
だけど、クリスマスの夜に息子が踊っている姿を見て心を打たれ、死んだ妻との思い出の品を質屋に入れてまでもバレエ学校への費用を工面しようとした父親。
私もこのような大人になりたいよね。