知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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イノベーションを加速させる:創作過程をもっと生産的にするにはどうしたらいいか

 

「ストーリー・トラスト」

 

ディズニースタジオには「ストーリー・トラスト」という名の会合があるという。
 
映画の試写のあと、制作にかかわったメンバーとその他の幹部が集まる。そこで試写を見た幹部が先ほど見た映画についての問題点、改善点を次々に上げていくというものらしい。
 
制作メンバーにフィードバックをしていく、その会合を創作過程の中に決められたプロセスとして組み込んでいる。
 
 
 
 
ディズニー・スタジオの「ストーリー・トラスト」の会合。*1
 
ストーリー・トラストとは、制作過程を通じてその作品に関するフィードバックを提供するグループ。
 
創作過程をもっと生産的にするにはどうしたらいいか、という問題はもちろん映画業界に限った話ではない。学生も、経営者もアーティストも、政策立案者も、その他何百万もの一般庶民も、ほとんど毎日のように問題に直面し、独創的な答えをできるだけ早く出さなくてはならない。経済が変動し、高い創造能力がこれまで以上に重要になるにつれ、ますます「速い独創性」が求められるようになっている。
 
 
 
 

「速い独創性」

 
今の私の職業である「機械設計(製品開発)」についても創造性は毎日のように求められる。
 
まず設計を始める前に他部署からの仕様、要望を満たすための方法のアイデアを考え、そして試作機で何かしらの問題が発生した場合はその問題の解決策のアイデアを考える。そのようなプロセスの連続をひたすらこなしていく。製品を量産する日程は決まっているので、その決められた期限までに何とかして目の前の問題を解決する必要がある。「できませんでした」は許されない。
 
 

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また、将来的に個人で生きていこうとしているとしても「創造過程の生産性」は必要となるはず。
 
個人で勝負する以上、組織の力は使えない。単純に自分の中の知識、アイデアで勝負するしかなくなる。「創造過程の生産性」について何かしらの過去の知見があるのだとしたら、その知見を習慣の中に組み込んでいく必要がある
 
再現性のある方法で「創造」することができる人は、その裏でどのような仕組みを活用しているのか。
 
 

*1: あなたの生産性を上げる8つのアイディア チャールズ・デュヒッグ 著