知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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決断力を磨く:さまざまな可能性を頭の中で列挙し、それぞれの確率に評価を下す

 

私の人生における一つの決断

 
 
2年前に転職をした。
それは、その場所に居続けたとしてもその先に私が目指したいと思える未来をどうしても思い描けなかったから。
 
そもそも企業という場所に私の望む場所は存在しないということは、社会人になってすぐに気づいてから、今までずっと変わらず抱き続けている一つの実感だった
 
最終的に「独立」して個人として生きられる状況を作るというのが私の目標だったのだけど、その時点ではすぐに「退職」という選択肢を選ぶのは難しかった。だから、一度「転職」を経験しておこうと考えたのだ。
 
働く場所を変えるということ。
また、それと同時に引っ越しをし、生活する場所を変えるということ。
 
このような人生における「大きな変化」を経験しておくことは、将来的に「独立」に進むときに一つの貴重な経験になると考えた。
 
 
 
 
 
「良い判断プロジェクト」*1
 
たとえ短時間でも調査法や統計学の考え方を教えると、つまり未来についてのさまざまな考え方を教えると、予測の確かさがあがる。
そして驚くべきことに、ある特定の授業を受講すると、未来を予測する能力が著しく上がる。その特定の授業とは、確率を用いた考え方を教えることだ。
 
未来を、これから何が起きるのかと捉えるのではなく、起こりうる一連の可能性として捉えることを教えたのだ。
 
たとえば明日を、ずらりと並んだ一連の可能性として捉える。それらの可能性が実現する確率はそれぞれ異なる。
 
 
「良い判断プロジェクト」の確率論教育の目標は、どうやって自分の直感を統計的評価に変換するかを教えることだった。
 
未来はひとつではなく、相矛盾する一群の可能性であり、そのうちのひとつが現実となる。どれが実現する可能性が最も高いかを予測するためには、複数の未来をひとつに統合すればいいのだ。
これが確率論的思考だ。さまざまな可能性を頭の中で列挙し、それぞれの確率に評価を下すのである。
 
 
 
 

二つの未来

 
 
転職をするときに、私の目の前には二つの未来が存在していた。
 
①そのまま今の会社に居続けて、その先に「独立」を目指す
②一度転職を経験して、その先に「独立」を目指す
 
 

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その時点では、その二つの未来は並列して目の前にあった。
転職することは、特に私のような協調性の乏しい人間にとっては大きなリスクだったし、その先に破滅があることも十分想定された。
 
 
最終的には②の選択肢を選んだのだけど、そのときの私は①の未来と②の未来をできるだけ冷静な目で判断するようにした。
そうしたときに、①の未来よりも②の未来の方がまだ「独立」にたどり着ける可能性が高いと考えたのだ
 
その時の私はある意味では「確率に評価を下す」ということをしていたのかもしれない。
 
 

*1: あなたの生産性を上げる8つのアイディア チャールズ・デュヒッグ 著