認知的閉鎖要求
どのように自分の人生の目標を設定するべきなのか。
その方法を具体的に教えてくれた人は今までいなかった。だから自分自身で考えるしかなかったし、ある意味ではそれは当然のことだったのかもしれない。
「自分は〇〇を目指すべきだ!」
と強い信念を持ってひたすら前に進むべきなのか。
あるいは、「この世の中は不確かなものなんだ。だから、その時々の状況を柔軟に観察しながら、進むべき方向も柔軟に軌道修正すべきだ」という人もいるかもしれない。
認知的閉鎖要求*1
認知的閉鎖を心理学者たちは、「ある問題について確信的判断を求めること」と定義する。
どんな判断でもいいから、混乱や曖昧を避け、確信的な判断を求めること。
ほとんどの人は自分たちの人生に秩序と混沌の混合を求める。
しかし一部の人たちは、何でも自分で決めること、決断力予想能力を平均以上に高く評価している。
認知的閉鎖への欲求は、多くの場面で大きな力になる。
だが強い閉鎖要求は危険を伴う。
「閉鎖要求があると、判断のプロセスに偏見が入り込む」
人生は決まった道をまっすぐ進んでいくようなものではない。
おそらく、どちらが正解ということは断言できない。
強い信念をもって前に進んだからこそ、何かの目標を成し遂げた人もこの世の中に多くいるはずだから。
でも、現代になってこの世界の不確かさは増しているようにも感じる。
今のコロナ騒動も1年前は全く予想すらできなかった。
そう考えると、現代に適した人生の目標設定のやりかたもあるように感じる。
人生は決まった道をまっすぐ進んでいくようなものではない。
道なき道を自分で切り開いていくようなものなんだ。
*1: あなたの生産性を上げる8つのアイディア チャールズ・デュヒッグ 著