1.電車の中
今週の水曜日から5日、会社の休みをとった。
制度として年に5日の連続休を取るというものがあり、仕事も一区切りついたということでその休みを取ったのだ。
5日もあるので、どこかに一泊旅行くらいで出かけようかとも思ったのだけど、北海道や沖縄に行くだけでも往復5万くらいかかってしまう。宿泊費やその他もろもろを考えると10万を超えてしまいそうだった。そこまでして国内旅行にでかけようというモチベーションも無かったので、その案はすぐに断念した。
そして代わりに考えたのは、
「日帰りで行ける、ちょっとした旅気分を味わえる場所は無いか」ということだった。そして、以前、グリーンエクササイズを調べているときに「高尾山」というワードがあったことを思い出した。私は高尾山に行くことにした。前日に水分補給用のペットボトルや山頂でのちょっとしたエネルギー補給としてのカロリーメートを近くのスーパーで買いこんだ。
その日は朝10時に家を出た。
その中のアイデア
①ベース:知識、アイデア
私の武器って何なのか。結局は「知識」と「アイデア」になるのではないのか。知識は武器になるし、アイデアには価値がある。そこを徹底的に追及すべきだし、そしてその二つを例えば「投資」「表現」「設計」に適用していく方法を模索していくべきではないのか。
②原体験:プロジェクトX
そもそも、なぜ「設計」という職業を学生時代の私は選択したのか。大学生の時に見た「プロジェクトX」という番組が一つの理由としてあることを思い出した。「私も、このように世界に対してインパクトのある製品を作ってみたい」そんな漠然とした願望があったのではないのか。それも、日々のストレスと雑務の中に簡単に埋もれてしまっていた。
もしそうなら、今の「設計」という立場を最大限利用する、という考え方はありえないのか。
2.高尾山
駅の改札口を出て、駅前の大きな案内図を見る。
ケーブルカーで途中まで登れるらしいが、せっかくなのですべて徒歩で進もうと考えていた。案内図を頭に叩き込み、登山入り口があるらしき細い道に足を踏み入れる。
1号路という一番ベーシックな道を選択したのだけど、その最初の道の急勾配さに驚かされる。多くの人はケーブルカーに乗ってしまうので、この最初の道は歩かないのだろうけど、急な上り坂がかなりの距離にわたって続いていた。
息も上がってきた中で、ケーブルカーの降車駅が見えてきた。また、それに従って周りに観光客らしき姿も目立つようになる。やはりここも外国人の姿が目に留まった。
途中、遠足に来ていたらしき小学生の群れにも遭遇したが、
「こんにちは」
と時々声をかけてきた。
私は変に声を出したくもなかったので、軽く頭を下げるだけした。
そこから先の道はそれほど急な上り坂もなく、頂上までたどり着けた。時計を見ると登り始めてから1時間程度が立っていた。前もってネットで調べた中では片道1時間40分程度かかると書かれていたので、予想以上に短時間で着いたことに少し驚いた。途中で休憩もせずに黙々と歩き続けたせいかもしれない。