知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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物語プロット 「いつか、どこかで君と出会った」1

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「もし、前世の記憶を夢で見たとしたら、どうしますか?」

 

夢に現れた女性。記憶のどこかに引っかかっている。
「私は、何か大切なことを忘れてしまっているのではないか?」
 
目標も見つけられずバイトで生計を立てている主人公。
バイト先の後輩である智恵。
 
渋谷のスクランブル交差点で女性とすれ違う。ただ振り返るとその姿はすでになかった。私は錯覚を見ただけなのか。
 
ある日の出来事だった。
同じように夢を見ていた。あの女性の後ろを歩いている。
そのあとはぼんやりと霧に覆われたようにはっきりしない。目が覚めると目の前に血まみれの人が倒れていた。その顔に見覚えがった。夢で見た女性だった。
 
ニュースになって全国を騒がせる。
容疑者は否認し続けた。ただ、精神鑑定で異常認定されなかった点、防犯カメラに容疑者自身が殺害しているシーンがとらえられていた点から殺人罪の被告として裁判にかけられる。
「被告は社会に受け入れられずに、社会に対するうらみを抱えていた。そして党利摩擦人によって、この社会に復讐をしてやろうと考えるに至った」
 
記者の視点。
被告は最後まで罪を否定し続けていた。
その姿を公判で目の当たりにした記者は違和感を覚える。
「もしも彼が言っていることが真実だとしたら?」
 
刑務所面会室。
「公判での言葉は真実なのですか?」
「私の言葉は誰にも届かない。この世界は私の存在を否定した」
男は感情を失った顔で言った。
 
Aの独白。
自分を裏切った女性。
あんなに信じていたのに。あんなに愛していたのに。
Aはビルの屋上に立っていた。
「もし過去に戻れるとしたら?」
そんなことをぼんやりと考えていた。また女性とやり直したいと思うだろうか?
Aの中を、自分を裏切った女性への憎しみが支配していた。
「自分をこんな目に合わせた女性に報いを味わわせたい」
Aは屋上の端でゆっくりと重心を前に倒した。
世界がぐるぐると回っていた。
 
記者の視点。
男の言葉を頼りに調べだす。
一つの記事が見つかる。女性の元恋人の自殺の記事だった。
 
エピローグ:Aの視点。
主人公の夢の中。
Aの意識は主人公の夢を乗っ取っていた。Aは、そして主人公はナイフをもって外に出た。